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―『当事者会「ムジャンマ」の発足について 前会長 中島明彦』―

 

当事者会「ムジャンマ」の始まりは五月山公園での6〜7人で行った桜の花見がきっかけでした。私がタコ焼きを人数分買って来てみんなで食べました。これからもみんなで企画して遊びに行ったり、食事をしたいという意見がたくさんありました。精神障害者地域活動支援センターの名前を募集され、「咲笑」という名前に決まった時に、当事者会の名前が「ムジャンマ」と決まりました。これは、アラビア語で「いろんな人、物が集まる場所」という意味で職員の逵さんからに教えて頂きました。

初めて行なったミーティングでは、花見、ヒロコーヒー、酒造会社の工場見学などのたくさんのイベントが候補に挙がり、最初はヒロコーヒーへ食事に行きました。毎年、候補に挙がったイベントを行い、みなさんで楽しいひと時を過ごしました。発足した年の年末には、初めての忘年会を行いました。多くの会員の方に参加して頂きました。今まであまり話を交わされたことのない方とも談笑され、親睦を深めました。

発足当時は、会の運営費がほとんどありませんでしたが、職員の方から賛助会費という形で資金的援助を受けました。その後は、会員の方から大阪府精神障害者相談員の報酬などを拠出して頂きました。さらには地域の人から援助を頂きたアルミ缶回収のお金のなども運営に使っています。色々な方からご支援を頂き、会が運営できていることをとても感謝しています。本当にありがとうございます。

企画行事はご支援頂いたお金やアルミ缶回収で得たお金をもとに、また会員の方からもその都度、会費を頂いて開催します。梅や桜の花見など自然に触れ親しむ会、ヒロコーヒーでのお茶会や忘年会などを行っています。一方、対外的には当事者として高校などの学校に出向いて体験発表を行うなど、精神障害者に対する理解を深めて頂いています。また、毎年秋に開催される「咲笑まつり」では、相談員の一人として参加し、同じ悩みを持つ方に寄り添い相談を受けています。そのことが相談者の方の一助になれば幸いだと思っています。しかし、今年(令和2年)は新型コロナウイルス感染拡大防止のため相談会が中止となったことはとても残念です。

(令和2年10月28日)

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