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病気体験談集

今 の 生 活 状 況

U.M.

僕は今36歳です。発病したのは１７歳です。これまでに3度入院しました。最後の入院は7年前です。4年前に結婚しました。病名は統合失調症です。2週間に1度、勝田クリニックへ通っています。今、新薬のエビリファイを追加しながらジプレキサの量を減らし薬を合わしている最中です。妻も2週間に1度、勝田クリニックに通っています。病名は境界性人格障害です。他に2週間に１度、平井クリニックでカウンセリングを受けています。2人とも2週間に1度、パラレルの訪問看護を個別に1時間受けています。
僕の職歴は、アルバイトでは、酒屋、電気屋、喫茶店、パブ、バー、建設業、派遣のアルバイト、ベビーシッターなどで、正社員では、ジーンズショップ、電気工事業、かんばん屋、などをしていました。薬を飲んで仕事をしていると、被害妄想が強く出て、物事が覚えづらく、動作が鈍くなり、異常にのどが渇いて、呂律が回らなくなり、水分ばかり取るので、トイレが近くなり、疲れると体全体が振るえたりして、まともにはたらけなかったので、自己判断で薬を飲んだり飲まなかったりして、仕事をよく変えざるを得ませんでした。薬が必要だと実感して、自分から進んで飲み続けるようになったのは、３度目の入院からでした。その後は障害基礎年金と、生活保護で生活しています。
精神障害者地域生活支援センター『咲笑』は週3回以上利用しています。水曜、土曜の夕食サービスと、木曜のモーニングサービスは必ず出るようにしています。夕食サービスの後のコーヒーいれ、モーニングサービスでは、当事者スタッフとして働いています。
電気工事、かんばん屋、などの経験を生かし、咲笑でも時々いろんなものを作っています。
2ヶ月に一度、咲笑でプロの美容師の散髪のボランティアが来てくれているので、散髪も定期的にやってもらっています。
池田市の当事者会"ムジャンマ"では副会長をしています。月1回のレクリエーションを通じて会員同士の親睦を深め、その他に精神障害に対する福祉を考え、偏見、病気に対する知識不足からくる誤解、差別などを軽減していく為の啓発活動、体験談発表も咲笑を中心に"ムジャンマ"として、この先も引き続きやっていきたいと思っています。
２年半前に民間のヘルパー"さわやか公社"を打ち切り、家事は妻と2人でこなしています。僕は買い物、料理、家計簿つけをして、掃除はどちらか元気な方がやり、トイレ、風呂掃除、ゴミだし、洗濯、食器洗いは、妻がしています
僕の趣味は、音楽、タバコ、酒、服、ラーメン屋めぐり、喫茶店めぐり、などです。月に一枚のCDかLPをかうのをノルマにしています。最近はJAZZにはまっています。タバコは両切りで一日2箱弱、チェーンスモークするときは、パイプを吸います。手巻きタバコも吸うし、お金があるときは葉巻も吸います。酒はその時の気分で何でも飲みます。週2日は休肝日を作るようにしています。服はなじみの古着屋でそろえています。
退院する度に2ヶ月～半年位はなかなか社会になじめませんでした。常に眠たくて、体がだるくて、副作用ばかり強く出てつらいのですが、ゆっくりとしたスピードで回復していき、自分からいろいろ動けるようになれます。今でも集中力がなく、長時間本も読めないし、例えば二人分の料理を作るだけでヘトヘトに疲れてしまいます。２６歳のときバイクで事故をして首のヘルニアになり、右手がいつもしびれていて、重い感じがするのと、両手首とも腱鞘炎なので、部屋の掃除をするだけで体中が痛みます。２日位眠りが浅いと幻聴が聞こえますし、酒を飲まずに眠ろうとすると体感幻覚が起きてなかなか眠れません。朝起きてから２時間位はしんどくて妻と話もする気にもなりません。咲笑までは自転車で１０分の距離なのですが、通うのがいつもしんどいです。とにかく、よく休憩しながら家事を２人でこなしています。
これからは、あせらず、のんびり、ボチボチと、鼻歌でも歌いながら、楽しく毎日を送れたら良いなあといつも思っています。　
（'06. 9月13日　ためなが温泉病院・院内スタッフ向け説明会にて発表）



 

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